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第1章 : 馴れ初めはコンビニでした。

入学式で初めて着たスーツにドキドキしていた
大学生になりたての頃。
夢のようなキャンパスライフを思い描いて
とにかくやってみたい事がたくさんあった自分が
とりわけ興味があったのがアルバイトでした。

高校はアルバイト禁止、
自分のお金はお年玉とおこづかい。


『お母さん!お年玉もらったー!」つっても


『貸しなさい。預かっといてあげる。』



あげるって・・・・。


どっかのタイミングで
『お母さん、あのお金はどこにあるの?』
って聞いたこともあるけど
ちゃんとしてっからーつってごまかされ続け、
税関(おかん)を通さないと
うまい棒1本すら買えない状況で
自分で稼いだお金を好きに使えるって
なんか大人じゃん!みたいな
よく分からない憧れを持ってました。


後輩なんかと世代格差なんてものを
感じながらね話してたって、
いくら興味のないももクロの話をされたって
黒柳徹子並みに聞く姿勢はばっちりなんですけども
やっぱ、話題が尽きるってことはあるんですよ。
もしくは、取っ掛かりが分かんないみたいな、、

でね、そうした時に使える魔法の呪文が

バイト何やってるの??』

リピートアフタミー

バイト何やってるの??』


これ。これ鉄板だから。
もーね、これを使うことによって、
さっきまで、あれお通夜?みたいな空気が
あれただの屍じゃね?って思ったあの子が
あれよあれよでルーララ♪ルルル♪ルーララ♪


・・・ってまではないんですけど、
この呪文は本当に使い勝手がよくってね
使いすぎてたまに「前も言いましたけど」
みたいな冷ややかな目線を食らったって
「いや、最近バイトで何やってんの?」(応用)
つって何度沈黙という恐怖から救われたことか・・



『やってる』 、『やってた』、『やってない』
どの返答が来たところで確実に返せるわけです。
お互いやってなくったって
「どんなのやりたいのー??」つって
盛り上がることだって出来るわけです。


で、まー色んなバイト体験談っつか
もう愚痴を聞きながらね、思ったんですけど
みんな仕事出来るなーって。
嫌な客とか、先輩の話とか、シフトの話とかは
あるのに失敗談とか全然ねーの。
怒られてみたいな話とか全然ない。
んで、大抵1つのバイト先でずっとやってる。



方や私は失敗談だらけ。
バイトの話イコール怒られた話。

昔先輩が、「それは皆通る道だよ」つってたけど
えっと、これ道合ってる??
四年間怒られ続けてるんですけど
怒られるうちが花ったってもうね花咲きっぱなし。


誰でもやるようなミスから
怒る側も呆れて笑っちゃうようなミスまで
私の話の引き出しは
怒られた話というスペースだけ
ぎっちぎちに詰まっている。

もうね、21歳ともなってくると
ビジュアルがきつい。
そろそろ怒る側に回ってみたい。


そんな事を思いながら
現在単発を除いて6つ目のバイト先で
怒られてます。


そんな私の初めてのアルバイトの話。




初めてのアルバイトを探すっつても
既にスマホも普及していたゆとり世代
バイトる、an・an、マイナビ、フロム・エー
古今東西あらゆる求人を
自宅にいながらにして
ワンタッチで見ることが出来たけど、
何といってもその量・・・

求人ってこんなあんの?
世の中どんだけ人足りてないの・・・
つって思ったことを覚えてます。
そんな数百件ある求人から選んだのは『コンビニ』


やっぱ、バイトつったらコンビニっしょ的な
意味分かんねー玄人感を出しながら
『オープニングスタッフがおすすめ』
みたいな謎のアドバイスで
近くのファミリーマートに応募。



『応募理由は?』



『子供の頃からずっとお世話になってたので
働くならここがいいなって思ってました!』(嘘)



うちの近所にあったのはセブンイレブン
立ち読みはおろか店の前での飲食すら
禁止していた店長が大嫌いだった。


でも、バイトの面接って
こんなこと言ってりゃいいんでしょ?みたいな
・・・・あれ?就活でも同じことしてね?
まぁ、いいやそれは


『シフト次第だけど、結構日曜とかも
来てもらうことになるかもしれないけど大丈夫?』


『はい!もちろんです!!』(適当)



そんなこんなで人生初のバイト初日の
シフトはゆっくり13時から。
だったけど、確か12時くらいに行った。
もう遅刻が怖すぎて、早い分には怒られないかな
つって行ったら早すぎてオーナーに怒られた。


『給料出ないからね(笑)』


『すいません💦💦』

って笑いながら、

『何したらいいですか?』つったら



『挨拶の練習』


(あ、挨拶の練習・・・・・)


したら、何かロッカールームに
姿鏡があるんですけど
その前に立たされて

『おはようございます!!!(^-^)』

鏡| (^-^)




(^-^)





(^-^;






笑顔がぎこちないみたいな
悪口を言われた後、
レジに立って「いらっしゃいませー!」
つったり「ファミチキ揚がりましたー!!」
つったりしながら袋詰めしてたんですけど、

そのね、レジの台の下には
色んな大きさのレジ袋があってね


『これ、左から順に小さい袋だから』


『この横のスイッチは何ですか?』


『それ押したら警察来るから絶対押しちゃダメ!』


(じゃあ、そんなとこに設置するなよ・・・)


みたいな罠をくぐり抜けながら
そんなこんなで5日目くらいに
ようやくレジ打ちやったんですけど
もうさー、こんなこと書いていいのかな
レジがね、ややこしいんですよ!

普通に売ってる商品は
バーコード読み取ってやるんですけど
新聞とかホットスナックとかは
何故かタッチパネル方式なんですね
で、もうそれが細かく分かれすぎてて
ファミチキ!って言われたってもう
そのファミチキにバーコードつけろ!っつーくらい
ポンポン押さなきゃファミチキに辿り着けなくて
宝箱を開けるための鍵がある部屋を
開けるための鍵をみたいな
マトリョーシカか!っつー機械操作の多さ

あと客層ボタンってのがあって
買ったお客さんの性別と年齢層みたいなのを
押さなきゃなんないんですけど
これがまたボタンの数が無駄に多くて
必死にレジ打ってるともう適当でいいや!つって
押しやすい所のボタンばっか打ってたら

僕のレジだけ60代の女性しか来てねーみたいな
ここ巣鴨だっけ?みたいなデータになったらしく
ちょっとしたお叱りを受けまして、


たぶん、同じ日かな?レジをやってたら
土木作業員みたいなおっさんが来て



「いつもの・・・」


(いや、知らねーよ・・・)


(商品持ってねーしタバコっぽいけど)


「あの、僕入ったばっかなんで、、」


「・・・ス、ライト」(小声)


(やべー・・・、何言ってっか全然聞き取れねー)


しばらくフリーズしてたら


メビウスのライトや」(半ギレ)


(怖えー・・・・。
いやでも、おっけー、おっけー、
とりあえず聞き取れた。
メビウスのライトね、メビウスメビウス、、)


(うわ、めっちゃ種類あんじゃん・・・)


「すいません、番号でお願いします」


「客の俺が分かるわけないやろ!」


(いや、分かるでしょー、
丸見えでしょー、そっちから
タバコの下に番号ふってあんじゃん
それ言ってくれたら解決すんだって)






確か、この日にやめた。
理由はタバコのおっさんのせいとかじゃなく


「シフトって変動ですよねー?」

って何気なく聞いたら


「ずっと固定だよ
GWも年末もそのつもりでね」


土曜固定シフト。。。。。。(めんどくせー)


面接時俺
『いつでも行けます!!』



シフトのことで嘘をつくのはやめよう。
初めてのバイトはそんな当たり前のことと
コンビニ店員さんには優しくしよう。
という謎の誓いを立てて終わった。



ちなみにバックレてないのに
お金を貰いそこねたので
事実上給料は休憩時間に貰った
廃棄のファミチキで支払われたことになる。