何回も面接をしてると
落ちる瞬間が分かるようになってくる。
今までは、どっちかなーつって進んでたのが
落ちるレーンに切り替わる瞬間がある。
何だったらドアを開けて顔を見た時に
(これは落ちるな・・)と思う時もたまにある。
エレベーター前まで見送りにくるとか
やたら誉められるとか、
そういった『お祈りフラグ』と
呼ばれるものに比べてもっと確実に分かる。
端から見るとそれは確かに面接なのだけど
会話の中で、面接官が急に真剣な顔になったり、
言葉尻が急に柔らかくなったり、時計見たり、
うなり出したらもう危険信号
切り替わる瞬間は近い。
これ!といった言葉はないけど
こちらが話した内容が
マイナスにまとめられ出したりだとか、
うちの会社は~なんだけどー
なんつって話し出したらもう手遅れである。
1度車線変更されると戻るのは難しく、
だんだんと諭す口調になる面接官の話を
ただ単にぽかーんと聞いて
今後の就職活動の無事を祈られると
チェックメイト。
もうさー、たかだか20分くらいの
面接でね、僕の何が分かったの?って
話なんですよ、本当に。
こないだ面接官がいい人過ぎたのか
聞くことがなくなったのか
キャリアセンターかな?ってくらい
就活相談窓口かな?ってくらい
アドバイスを頂いたわけなんですけども
この20分という限られた時間をね
メンタルクリニックに費やしてる場合じゃないから
なんかもう途中から
修造チャレンジかな?っつーくらい
相手も熱がこもってきて
自信を持て!!みたいな
先生!でも、私何にも出来ないんです(泣)
みたいな、悩んでる生徒を救う
GTO的な展開になった挙げ句に
ありがとうございました!!つって
すっきりとした気分で
会社を出た途端に気づいた
あれ?確か面接受けにきたよね?
本当、盲点だった。
今日面接受けに来たという事実をね
忘れそうになりましたから一瞬
あちゃーって感じ
完全に踊らされたわーつって
いや、それを面接終わった後に思い出してる
時点でおかしいんですけど、
それは僕のせいっつうか、この社会のせいっつうか
大学の証明書発行機のボタンが
ややこしい位置に配置されてるせいっつうか
これ、就活生にとっては当たり前なんですけど
ある程度ね、御社の選考が進んでくと
成績証明書と健康診断証明書と卒業見込み証明書
っつー言わば三種の神器を提出しなきゃならなくて
これがなきゃ、トライフォース完成しねぇーぞ
魔王倒せねーよっつー代物なんですけど
そういう大事なアイテムもあれば
何処で使うの?みたいなアイテムも
あるじゃないですか。
マリカーで例えると『羽』みたいな
いや、使いどころによれば!みたいな
あからさまに擁護されてるやつ。
『在学証明書』なんつー名前なんですけどね
はっきり言っていらないんです。
この3年間で使った試しないし
使った人を聞いたこともないし、
大学に在籍してる証明なら
学生証っつーもっと手軽なものがあるし
まぁ、もしかしたらどこかで誰かの
役に立ってるのかな?
お前にはお前の生活があるだろうし、
お互い頑張ろうぜ!つって
あいつもなんか学生証の手前
少女マンガの準主役のように謙虚に出番を待ってるみたいな噂話も聞いたりして
ね、本当噂流したの誰?
発行ボタン見た時の衝撃といったら
三種の神器にちゃっかり乗っかってますから
成績証明、健康証明、在学証明だろ?
みたいな顔して居座ってましたから
思いの外目立ちやがり屋
自分が身を引こうとか一切ない
全力で三角関係に持ち込んでくる
ま、そんなわけでね、
書類提出してくださーいつって
人事のお姉さんの手に1枚ずつ
確認しながら乗せていくんですけど
「まず、卒業見込み証明書で」
つって乗せたんですけど
なんか向こうが固まっちゃってんですね
僕はもう二枚目置こうとしたんですけど
はい。つっー確認が取れなくて
あれ?なんか間違えた?つって見たら
『在学証明書』
もうね、本当冷や汗が出ました。
お前っ!何レギュラー面して座ってんだ!
つって慌てて回収したんですけど
はい!見てない!見てなーい!
あなたの見た書類は悪い夢だったのよ
みたいなスタンスでごまかそうとしたんですけど
わりとがっつり見られちゃって
「在学証明書でしたね・・・」
「・・・・そうでしたね」
そのやり取りで何故かお姉さんが
ツボにはまったらしく、
大笑いしながら問題ないよつって
笑いながら去っていったんですけど
後日、面接がただの修造チャレンジだったのに
次回の選考の案内が来ました。
使いどころによれば使えるから!
今後は僕も『在学証明書』を擁護していきます。