エラーコード○○

たまに、あ、自分正常かな?って
思ったら、本屋に行きます。

ビジネス書コーナーに立ち並ぶ
「仕事の効率を上げる法則」だの
「仕事が出来る人がやっている究極メモ術」だの
「絶対に伝わるプレゼン能力」だの
「社会人が絶対知っておくべき53の法則」だの
そういった、いかにもな言葉が並んだ棚を見て
寒気や吐き気を催したら、よし、自分大丈夫だ。

もうね、結論から述べる。とか
~の理由は3つあります。とかさー
ここんとこ急激に市民権得てきちゃって
今や、同期とかみんな
「私はこう思います。その理由は~」
つって話してんですけど、、
いや、分かりやすいよ。分かりやすいけどさ・・
鼻がむず痒いっつーか、なんつーか。

ってな感じで、最近徐々に
七三の思い通りの意識高い軍団が
出来てたんですが、

「今日から新しい担当に変わるんでね」

つって、ここにきてまさかの七三交代。


次はどんな人だろう・・・。


「皆さん、初めまして!」


(あ、女の人だ。)


「みんな、朝だから眠いと思うけど、
頑張っていこうね!」


(うわー、超ゆるそー。)


「すごいフレンドリーだね」

「うん、めっちゃ優しそう」

「あ、これ後ろに回してくれる?」

「はーい」

「ほい、後ろにお願いしまーす」
(右から振り向いて渡す)


「!!・・・・・・」



ん、なんだろ今の間。
なんかしたっけ。いや、普通に渡したよね。
まぁ、いっか。つーか鼻が痒いなぁー。
なんかムズムズするっつーか。





あれ・・・・俺、鼻毛出てね?





いやいやいやいや、ないよ。それはない。
ないっつーかあって欲しくないっつーか。
あってはならないっつーか。

なのに、鼻で息する度、
何かそよいでる気がする。
風の谷から「ハロー」つってる
あいつの存在を感じる気がする。


いや、気のせいだってー。
つって自分をごまかすんだけど、
どう考えてもあの間はおかしいし、
風の谷は完全に右サイドだし、
俺右サイドから、振り向いちゃたし、


担当
「営業マンとして、身だしなみは大前提です。
外見で相手に一緒に仕事したくないと思われたら、
商談が成り立ちません。」



ごめん、
ごめん・・・・鼻毛出てた。・・・かも。


俺も、鼻毛出てる営業マンから商品なんて
絶対に買いたくない。


もう、それからは
ずっと鼻が気になっちゃって気になっちゃって
静まりたまえ!静まりたまえ!
つって鼻すすってたんですけど、
休憩時間にそらきた!と言わんばかりに
トイレに駆け込んで手鏡、ばっ!と見て
まさかの三つ子ちゃんだった時なんて!!


本当、振り返ったことを思い出して
顔が燃えるかと思うくらい恥ずかしかったです。



あー、自分、全然大丈夫じゃねーな。
鼻毛の件に関しては、完全にアウトだわ。