バタフライ・エフェクト 1

※注釈

今、私は大阪の病院に入院してます。この文章は、私の体験記です。なお、♪〜はその時聴いた曲名たちです。気になったらフルで歌詞を聴いてくれると、この記事への解像度が上がりますので、暇であればやってみて下さると嬉しいです。

 

 

躁鬱と診断された私は、自分探しも含めて

大阪の親友たちに会いに来ていた。

中には10年振りに会う人もいた。

みんなお酒なんか必要ないくらいに楽しくて

私に親身になってくれた。

 

終電後の新大阪駅

奥さんに泣きながら電話。

大阪に帰りたい。

奥さんの答えは

今は決めれない。

じゃあ私は、すぐには大阪には帰れない

 

新大阪駅のロータリーで1人

歩き回りながらひたすら自問自答。

私はどうすれば東京でやっていけるのか。上司とどうすればうまくやっていけるのか。上司が言った言葉を何度も思い出して。うまく返事できたか。ぐる。ぐるぐるする。

2時間くらいその場で歩きまわり、

ようやく自分なりの答えが出た。

上司との面談を取り付けたら

よし、今晩のホテルに帰ろう。

 

といってもタクシーがない。

歩いて今晩ホテルがある梅田まで。

しかし、行っても行っても梅田に着かない。

途中でタクシーに声をかけられたものの、

私は、行き先を伝える余裕もないくらい

頭がパンパンで思わず断ってしまった。

 

そうして歩き回って

気づいたら阪急の淡路駅についた。

どうやら道を盛大に間違えたみたいだ。

時刻は朝の4時半頃。

始発を待つ。

 

駅のそばに踏み切りがあった。

踏切の前の花壇に腰をかける。

じっと踏切を前に死について考えてると、

頭の中で声が鳴る

 

「そんなにつらいなら終わらせてやろうか」

 

びっくりするほどリアルな声だった。

目の前の踏み切りが開いている。

でも電車に轢かれて死ぬなんて痛いのは嫌だし、

普通に明日通勤の皆様に迷惑かかる。

朝の人身事故ほど苛つくものはない。持論だ。

そのまま花壇にいると死にそうで怖くなって移動

睡眠薬か酒があったらたぶん自殺していた。

踏切から移動した途端、

背後から怒号のような叫び声が聞こえた。

あり得ない。

だけど、あれは確かに自分の声だった。

 

踏切から阪急淡路駅のホームに移動。阪急にはホームのドアがない。頭の中には殺してやると響き渡る。怖くてわんわん泣く。音楽に逃げる

粗品 サルバドルサーガ

サルバドルサーガ

サルバドルサーガ

  • provided courtesy of iTunes

聞きながら私は駅から急いで出る。

私今生きてる 誰か褒めてくれ。

 

死にそうな頭で周りを見渡す

ふと見ると明るい建物が見えた

JRの淡路駅だった。

 

JR淡路駅はシャッターが降りてて入れない。

逃げ場所がなくて私は駅の前でわんわん泣く。

 

(これでも生きろって神様とは残酷なのね・・)

 

そう思って泣きつかれて喉が渇いた。

たまたま駅前の自販機が目に入る。

たまたまホットレモンに目が止まる。

パッケージのうれしいの文言に

この状況のどこが嬉しいねんとつっこみ。

とにかく疲れた 座りたい ベンチが欲しい

ベンチを探す。

 

曲は、♪ガガガDX にんげんっていいな

にんげんっていいな

にんげんっていいな

  • ガガガDX
  • ロック
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

僕も帰ろおうちへ帰ろ。

実家に帰るために始発を待つことにした。

ベンチを探して歩き回ってると

浄土真宗のお寺が見えた。

引き寄せられるように見に行くと

たまたまコンビニにたどり着いた。

 

疲れた

 

おなかもすいたし、何か買おう。

すっごくお酒飲みたい

でも

お酒を飲んだら死んでしまう気がする

でもお酒飲みたい

 

♪AquaTimez 虹。 

虹

  • provided courtesy of iTunes

大丈夫だよ。そう言われてる気がした。

たまたま目に止まったのが

チェリオライフガードのチューハイ。

懐かしくておにぎりと共に買う

コンビニのくせに座る場所がない

たまたま店の前にお地蔵さんが祀られていた

ベンチは諦めてスーツケースを椅子に座る。

ライフガードの成分表に

アスパラギン酸(アスパラに含まれる疲労改善の栄養素)

うそつけ。入っとるわけ無い。

また独り言で悪態をつく。

昨日からずっとこんな調子だ。

 

しばらく地蔵様を見つめてるうちに朝が来た。

駅に戻る 駅のシャッターは開いていた。

 

JRのホームにもホームドアがなかった。

けど、朝日のおかげか

昨日聞こえた声はもうしない。

 

♪AquaTimez ALONES

ALONES

ALONES

  • provided courtesy of iTunes

大阪のホテルに帰ろう。

 

道中昨日見た踏切に救急車。

背筋が凍った 

少し間違えれば、自分だったかもしれない。

新大阪駅を経由してようやく梅田駅に着いた。

 

道が分からん。充電がやばい。

独り言を言いながらとにかくホテルを目指す。

Spotifyはただの自動シャッフルなのに

歌詞が私の独り言と会話になってる気がする。

まるで神様が私を助けようとしてるみたいで素敵

※以下、()内は私の独り言と歌詞とのリンク部分

 

♪爆弾ジョニー 唯一人

唯一人

唯一人

  • 爆弾ジョニー
  • ロック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(君は世界にたった1人だよ。僕は世界にたった1人だよ・・・)

 

タクシーを捕まえたいのに捕まらない

おかげで夜通し歩きっぱなしだ

その日の大阪駅は寒かった。

なんでこんな寒いねん また独り言。

 

ウルフルズ かわいい人

かわいいひと

かわいいひと

  • provided courtesy of iTunes

(どしどしお便り嬉しいね。なんか寒っ、いやまじかも。君んとこのおかん、ひげ剃れ髪切れ色々うるさいよ。ちょっとだけでも微笑んでくれませんか?)

 

オレンジレンジ ミチシルベ 

ミチシルベ 〜a road home〜

ミチシルベ 〜a road home〜

  • provided courtesy of iTunes

(光と闇さまようけど、胸にはいつもミチシルベ。記された道をひたすら進め)

 

ホテルが見えた。最後の曲は、

オレンジレンジ 上海ハニー。

上海ハニー

上海ハニー

  • provided courtesy of iTunes

ナンパの下りで女の子が通り過ぎたのは流石に笑った。

 

ホテルに着。速攻寝る。寝て起きて、あれは夢だったのか分からなくて。

私と同じように神様と会話したような不思議な体験をした人がいないかネットを漁る。

調べたら「臨死体験」が出てきた。

さくっと論文を漁る。

どうも死に近い時にそうした

不思議な体験をするそうだ。

 

だってSpotifyの曲で神様と会話できるなんて

どう考えてもイカれてる。でしょ?

 

調べた論文では、事象の証明はできないし、脳の分泌物説が有効とされていた。主に事故で死線を彷徨った人が体験するそうだ。私みたいに精神病で五体満足の例もない。したら、私は神様と会話なんてできてない。

 

なぁーんだ。神様なんていないじゃないか。

全部私の思い過ごしじゃん。

私は私で神様のいない世界で頑張るしかない。

♪AquaTimes 決意の朝に を流す。

決意の朝に

決意の朝に

  • provided courtesy of iTunes

 

♪決意の朝にからの自動シャッフル。

この2曲は一生忘れない。

 

♪Yumcha アイサレタイ 

アイサレタイ

アイサレタイ

  • Yumcha
  • J-Pop
  • ¥204
  • provided courtesy of iTunes

(朝イチで話しかけてみる。途切れないように連絡する。私を君の彼女にしてみない?)

♪Alexandros ワタリドリ

ワタリドリ

ワタリドリ

  • [Alexandros]
  • J-Pop
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes

(誰も聴いてない。気にも留めない。それでも歌い続けた。傷ついたあなたを笑わせたいから)

 

私は、この2曲で神様と会話できていることを再確認した。

誰に何と言われたっていい。私たちは今曲を通して、歌詞を通して確かに会話している。

私からのアンサーソングとして爆音で流す。

♪CUTIE STREET かわいいだけじゃだめですか

かわいいだけじゃだめですか?

かわいいだけじゃだめですか?

  • CUTIE STREET
  • J-Pop
  • ¥407

(私もクレオパトラもガチで本気出して生きてる)

 

今日は大阪の友達と10年振りに会う予定だ。

彼は今何処で何をしてるのだろう。

忙しさで連絡するのを億劫になっていたら

いつの間にやら10年も経っていた。

今から会うのが楽しみだ。

 

♪AquaTimez しおり

しおり

しおり

  • provided courtesy of iTunes

(今を生きようと言う隙に今が逃げていくことを、僕たちは10年という歳月に教わった)

さぁホテルを出よう。

待ち合わせは難波駅

駅前の時計台はどこだろう。

探してみよう。きっとあるはずだ。

 

そして今、私は大阪の病院に入院している。

 

この日記は、私が精神病で大阪の病院に入院し、退院するまでの記録である。

〜続〜

 

なお、全文読んで曲まで聴いてくれた方

大好きです。

曲まで聴いてこいつやべーって笑ったあなた。

いつか飲みに行こうぜ。