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就活 : 何でもない日万歳。凡人万歳。

やられている。

やられているかやられていないかと
聞かれれば間違いなく私はやられている。

何にだ?



「俺、、本選考の二次面接まで来てるねん」



久々に会った友達はさびれた居酒屋で
若干言いにくそうに、そして複雑な
表情で言い放った。




・・・・え、、まじで?



あれー?あれれー??
リクナビって3月1日からじゃなかったっけー?
勘違いかなー?おかしくねー?とか思いながら
聞いてみた。


インターンとかじゃなくて??」


「うん。本選考。中小やけどな」



・・・・やべー、俺やべー


彼いわく、現在巷に溢れかえっている
就活イベントの中に
選考を兼ねているものがあるらしい。
これは結構前に教えてもらったんだけど
その時あんまり聞き取れなくて
イベントの概要と
名前がD?B?、、なんちゃらかんちゃら?
みたいな高度な暗号となって
僕の中で変換されて出会ったものが

JobTryout。


ジョブトライアウト。

じょぶとらいあうと。
(なんとかダサくなんねーかな)


彼と飲んだ日は僕がそのイベントに
参加する前日なんですけど、
前日になって、奴のイベントと
僕が登録したイベントが違うってことが
分かった……


「お前wwじょぶとらいあうとwwってなんやねん
何その意味わからんイベント(笑)じょぶとらいあうとってww」


そして散々バカにされた。



では、本題です。
じょぶとらいあうとのお話です。



大阪でやってるイベントなんですけど、
内容は僕の友達が受けたものと大体同じ
グループワークをして、企業の方からの
評価が高ければ、本選考で有利になるよー
みたいなおいしいイベント。ってことになってます

この文言!
覚えててください!!




13時30会場到着。


会場にはスーツのやつから
私服のやつまでまちまち。

「Kの5です」

割り振られた机に行くと、
女の子と男の子2人が座ってまして、、、、、
あれ?何あのタスキ……
選挙活動みてぇなタスキしてるけど……

「よろしくお願いしますー」

「こちらこそー、シールに名前書いて
タスキにつけてください。」

あー、、名札ね。
おっけーおっけー。


お次は恒例の自己紹介タイム


一発目、、男の子。

「俺今回3回目でー!ガチで優勝狙ってるから!」

(優勝とかあんの?……)

二発目、、男の子。

「趣味はルービックキューブ
こういうイベント燃えるわぁ。」


三発目、、女の子

「初めてやけど楽しみー!」


・・・あ、3分の2意識高い、、


イベントが始まって
いかついおじさんが、
企業に失礼のないようになんつって

「企業さんの話を聞くときは相づちと、振りでもいいのでメモを取ること」

途端に頭を振り乱し、
手もとでペンを走らす観客

えー、、そんな急に取り入れなくても、、
ほら~ペン落としたやついるじゃん~

「あいさつの練習もします!二人組で、お互いに相手より大きい声でこんにちはー!と言ってください」


・・・・あ、帰りたい



え?やんの?マジで?
まぁ、やるけど……

「こんにちはー」
「こんにちはー!」

すぅ……

「こんにちはー!!!!」
……ぜーはーぜーはー


「こんにちはー!!!!!!!」

猪木だって元気ですかー!をこんなに言うことはないと思う。会場内にこんにちはーという声が飛び交う様子は可笑しいを越えて恐ろしく人間製造工場のようでした。



あとから遅刻者が二人来たんですが、
企業の方が座っている方をチラ見する
ワックスばりばりのEXILE風な男の子
外大のCAみたいな女の子(コミュ力MAX)


友人からの紹介を聞き間違えた俺……


まぁ、、明らかにおかしいのは僕なんですよ。
先ほどのイベントの文言には補足がありまして、
企業からの特別選考は4人だけ。
グループワーク中の行動を評価し、
順位をつけてお返しする。
分かります?

企業からの特別選考
限られた人数
グループワーク
個人へのフィードバック

これに魅力を感じ、参加する方ってのは
どう考えても、やる気が違うわけです。
優勝ってもんがあるのなら
狙うのが当然なんです。燃えたぎってるんです。
それはもう当たり前です。
ちょっと男子~!ちゃんと掃除してよー!
みたいなこと言われても仕方がないのです。


待ちに待ったグループワーク
果たして優勝はできるのか!
そして僕に点数はつくのか!
内容はビジネスゲームでして、
皆同じ会社に属している部署ってことで
配送の案件を片付けていくゲームでした。
それぞれの案件に必要な素材がありまして、
買いに行ったり、他の部署に頼みに行ったり
まぁ、わりと自由度は高め


このゲームには投資家の役割をしてる
企業の方も参加してまして、
投資家を説得して、お金なり素材なりを
貰うことができたりなんかもしちゃいます。


うちの班はと言うと、、
結局一部の方の企業への自分への売り込みで
完全に崩壊しました。どの班も
皆が皆目立とうと動き回る。
何か気持ち悪さを感じながら……
皆とりあえず資材を集めようと必死になる
時間のない中でやり方に異を唱えると
EXILEと常連に威圧される。
僕も含め、誰もグループワークはしていない。
それがうちの班でした。



その後、企業の方から座談会という形で
直接お話を伺いまして、
ためになる話から採用の期日なんて守る気は
さらさらない等という暴言まで聞いてる中、
やっぱり彼らは企業の方の隣に座ってました。
多くの人は頭を振り乱しながら
手もとでペンを動かしてまして、、、


最後に貰った私への評価は
ベンチャーからは評価するに値しないとのこと。
コンサル、商社からは何故か人間性で高い評価
という何とも言えないものでした。


次の日、座談会だけのイベントに
行ったところ、ベンチャー中心に
色んな思いを話して貰って、熱い思いを
語って頂いて、夢を持つことって大事だなぁとか思ったんですけど
でもやっぱり、人間というものを
市場価値などという尺度で測る彼らの
考え方にはとても共感できませんでした。
なんとなく、彼らに社会を作っていって欲しくない


そんな中で、人材業界の人がいまして、
「何でも質問してね!」
っていう優しい言葉と、8年目の
若い人だったってことに甘えて

「人材関係の人って本当に学生のことを考えてるんですか?僕には依頼を受けた会社が求める人材像に学生を無理矢理合わせてるようにしか見えません」

昨日感じた違和感を思わず
ぶつけてしまいました。



笑顔が真剣な顔になる。


(…………やっちまったぁ。流石に失礼すぎる)


「お金を払ってるのは企業でしょ?
君に合った会社を探したいなら君がお金を払わなきゃ」


とても納得がいきました。
本心をぶつけて、本心から答えてくれた
あの社員の方を僕は忘れないと思います。
何より楽しんで仕事をしてるように見え、
帰り際に深くお礼を言って帰ってきました。


またまた次の日、あれだけ失礼をしたのにも関わらずそこの企業から電話がかかってきて、本選考ではなく、インターンのお誘いが来ました。コンサルタントの道に進むか、諦めるか、見てこようと思う。


そんなこんなで2日間激闘した僕は
今日は一日中オレンジデイズっていう
ドラマを見てまして、
妻夫木くんかっけーとか柴咲コウかわええーとか
思いながら、彼らの大学生活を見てたんですけど
もう自分との違いがね!
敢えなくノックアウトされて、
涙ながらに見てました。


凡人万歳!
何でもない日万歳!!


ふぅー、書ききった!