40km 自由形

深夜、梅田駅より河原町駅方面行きの最終電車
終電車なのに乗客はわりと多い
彼らは大きく2種類に分けられる
酔ってない人 と 酔ってるやつだ
そしてその酔ってるやつはさらに
軽く酔ってるやつ と かなり酔ってるやつに
分けられる。僕と教授は後者の前者だ
つまり、軽い酔っぱらいだった


乗り込んだ車両には、
いすに寝転んで寝てるやつ と
ドアの前の地べたに寝転んで寝てるやつ がおり、

『あいつらやべーな』

『今ビアガーデンやってますもんね』

と二人して言いながら見ていた。


電車での眠り方のオーソドックスから外れた
椅子で寝転んで寝息を立てている彼は
完全体である体全てを乗せる形の
いわゆる棺桶スタイルではなく、

眠って隣の女性にもたれ掛かったところ
彼女が鮮やかにかわしたことにより
足をそのままに上半身だけを横にして
浜辺に打ち上げられたアシカのような
見事な体勢で眠りについていた。


一方、電車の地べたを
自宅のカーペットと化すだけでなく
ここからは通さんぞと言わんばかりの
ドアの前を平行に遮るという
他の電車眠りたちの追随を許さぬ
トリッキーな技を決めて寝ている彼も
そして、そんな彼を一瞥してから
軽やかに跨いでいく乗客たちもまた
見事としか言い表せないものであった。


座席で眠りについている彼は
僕らの対面に座っており、その彼の前には
先程、鮮やかに彼の頭をかわした女性が立っている
ふと、彼の方を見ると、
彼の物らしきICOCAが足元に落ちていたが

『あいつのかな?』

『絶対あの人でしょ』

『あれ後で困るやつだね』

『拾うには微妙な距離ですねー』

『やめとけやめとけ』

つって相変わらず動きたくない我々は
彼らの観察を続けていた。


『学生かな?』

『こんな酔いつぶれる社会人いますか?』

『それもそうだな(笑)
でも、日本って平和だねー
普通なんか取られるよ、こんな爆睡してたら』


しばらく不毛なやり取りをしていたら
ドアのステップと化した彼に
どこからともなく現れた男性が近づき、
彼を揺り動かして、『大丈夫ですか?』
と言って起こし、彼をドアのステップから
こんな仏像ありそうみたいなあぐらの体勢に変え、
足の隙間にペットボトルの水を置き、
そうして足早に隣の車両へと消えていった。


『あいつかっこいいな』

『いやー、僕もあんな社会人になりたいです』

『起きたおかげで、顔見えたけどあいつ結構歳いってるぞ(笑)』

『じゃああんな社会人にはならないです。』

『まだ寝てるし(笑)』


男性に触発されたのだろうか
今度は椅子に打ち上げられている彼のICOCA
前に立っている女性が拾いあげ、
落ちないように巧みに頭と椅子の間に挟み
これまた、何事もなかったかのように
再び電車の揺れと同化した


『なんか、本当日本っていい国ですね』

『そうだね』


終点につくと、
彼らを横目に次々と人が降りていく

『つきましたよ』

と言って前の彼を起こしてみるけど
白雪姫かな?っつーくらい起きなかったし、
教授がやめとけってうるせーので
点検に来た車掌さんにバトンタッチ
どうやら阪急電車1泊は避けられたらしい


改めて思うと、
あの異様な二人に何一つ関心を示さず
黙って座ってた乗客も
おそらく大声で実況してた僕らも
困っちゃうよねって笑ってた乗客も
この日この電車の車両に乗った人は
何かしら酔ってたような気もする


ともあれ、深夜の最終電車
これから社会人になると仕事に疲れて
乗る機会も当然あるだろうけど
こういう見習うべき光景がまた見れるのなら
悪くないかもしれない


教授は見習わねぇ


A~C~♪

就活 : アルマゲドン2016

bukkiee.hatenablog.com

【前回の続き】


本当ね、さらっと書いてきましたけど
ここまで痛恨の一ヶ月だから
前のは完全にヴィンテージ物になっちゃって
箔もついてきたかな?っつータイミング
もうね、断るタイミングとしては
完全に手遅れなわけ
もう完全にいっちゃってるわけ
冷蔵庫の奥の方で干からびてるわけ



もう本当ね、人事の方からすると
冗談じゃねぇよ!っつーことなんですけど
面談した時に迷ってますつったら人事の人も

「何でも聞いてね」

って言ってくれたんですけど
明らかに顔が険しいんですよね!
いや、あなたの言いたいことは分かる。分かるし!
僕がこの『迷ってます』のカードを出すとき
かなり牽制球を投げたせいで
お互い最初の笑顔が消えていくのを段階的に
追えたってのもある。
うん、先に配属の話とか聞いてごめん・・・


したら、目が笑っていない人事に
執行猶予3日をつけて貰えたので
どっちの会社がいいのか色々考えてみた

なんだったら世論調査とかもした。
占い師から教授から投資関係の人から友達
結果は半分半分くらい
占い師に至っては

「あなたの中ではもう
答えが出てるんじゃないの?」

みたいなすげースピリチュアルな
ことを言い出して
それが出てないから来てんだよ!つって
もーね、全然決められないわけ
本当アミダくじで決めていいくらい

それくらいプラス面での差はない。
大体ねー、やりたいことない人間にとって
どっちがやりたい仕事をできるかなんて軸は
無意味なんですよ、そんな軸なしでも
会社選べますし、志望動機も言えるんです
給与、休日、仕事内容どれをとっても
これ!という決め手はなし・・・
業種も違うので単純比較もなし
どっちも楽しそうだし

マイナス面での差だって
実際会社に入って見なければ分からない。
赤字ということも人が良さそうなんて尺度も
決定打としては弱い気がする


したら、2日目にこれはというニュースが・・
7月某日。こうして
本来ならば行く予定だった最初の企業を断って
修造チャレンジに行くことを決めました。
この日を私の中でアルマゲドン2と呼んでいる。


決まったのはよかったんです。
よかったぁー、決まったんだーつって
ただ喜べない事情も結構あって、
まずね、先に決まった企業の方と
なんかこう心の壁みたいな物があるっつか
連絡なんて取らなくても
お互い通じあってる気がしたっつか
会いたくて会いたくて震えるみたいな
遠距離恋愛状態でして、
僕の現状を一切知らないわけです。

もうね、震えながら電話したんですけど
全然震え方がちげぇ・・・
西野カナっつーかもう怒られるカナ
やる前から完全に負け試合なわけですよ
でも!ここで引いたらもう戻ってこれない!
絶対にやり遂げて見せる!
(アルマゲドンのテーマお願いします。)



プルルルル プルルルル ・・・ガチャ


『はい、こちら○○株式会社です』


『あの、、、、採用担当者の方を、、、』


『お電話代わりました。あ、お久しぶりです』


『あの、、、折り入ってご相談がありまして・・』


ピシッ


『・・・・・・・・・・・・はい』






この空気を味わうのは何年ぶりだろうか
この空気にヒビが入るようなピシッという音
悪さをしてバレないかドキドキしてる夕食時
いきなりの電話。出たおかんが
『お世話になります~』という挨拶をした時

バイトのシフトを忘れてた時の店長からの鬼電

ゼミの集まりに遅刻して
この歳になって廊下に呼び出された時

飲み会で空気を読めない、就活してないやつが
『さすがにもう皆就活終わってるやろー!』
つって終わってない子の前で言い出した時

いや、結構あったわ


(断れ、断れ、断れ)

『御社に行くかどうか迷ってます。』


(チキったーーーーーーー!完全にびびったー!!)



本当にもう、トイレに流して
こんな自分とさよならしたい


明らかにキレのないボールを投げたのもあって
もうね、それはもう心の痛むというか
当然ですよねってことを色々言われるわけです。
今更言われても困るとか、あなたを採るためにとか
面接で第一志望って言ったじゃないか!とか

本当ね、狼少年みたいに言われまして
っつか元々羊が狼に偽装するために
急ピッチで縫った衣装ですから
時間が経ってくれば糸とか
全然ほつれてくるもんなの!
あれ?こいつ羊じゃね?ってなるの!
仕方ないのそれは!

弊社の志望度は?って聞かれて
現段階では第一志望です!とか言えねーの!
第一志望群で一次面接通って
最終でもう一回聞かれて現段階とか言えねーの!

寝てたのにグループワークについて
コメントしてた人事の顔を忘れませんよ僕は
でも、疲れて寝てたから
聞いてないなんて言えないでしょ?
お互い多少の建前とかは
しょうがないじゃないですか


『とにかく明日中には結論出してください』


つって切られたんですけど、
もう結論は完全に出てます。はい。
なんだったら迷った感出すために
時間稼いだりしました。すみません。



翌日の午前11時


『誠に申し訳ありませんが、
~~いう理由で辞退させて頂きます』


『そうですか・・・・残念ですが・・・』


ガチャ、ツーツー


呼び出し、コーヒー、土下座
色々覚悟していたけれど、あっけなく終わった
辞退した奴に構う暇がないのだろう


後日、修造チャレンジに
改めて内定承諾書を書きに行った



『あの、何故私を採用して頂けたんでしょうか?』



『説明会の時のアンケートあったでしょ?
あれの希望職種欄に、その他(何でもやります)
って書いてきたの君だけだったから』


『もちろん!面接とか他の選考でもよかったよ!』





・・・羊から狼になるきっかけは
ケアレス・ミスのような
本当に些細なことなのかもしれない






長々と色々語って来ましたが
「就活」について書くのはこれで最後です。
七月末、全ての羊たちにこの闘いを捧ぐ。



アルマゲドン歌  サビ~






余談ですが、
アルマゲドン1回も見たことないので
明日TSUTAYAで借りようと思います。

就活 : アルマゲドン Ⅰ

ハローハロー、御社元気ー?
え?吐血した?
血液ドロドロで血糖値も上がってる?
えーそれやばくない?
絶対病院行った方がいいって!
え、シフト?
いや、ちょっと歯医者とか予約してるし、、
うん。ごめん
あ、もう行かなきゃ!
御社ファイトー!


内定を頂いても
ここで本当によかったのかと
不安になって自問自答することを
内定ブルーと言うらしいです。


もうねー、これでもかってくらい
ブルー一色。青々としてる
いや、仕事がうまくできるかとか
配属先がどうなるかとか
残業とか結構あるんだろうかとか
なんかさー、そういう種類の
悩みなら全然いいっつーか、
悩まない方がおかしいっつーか
健全な感じがするんですけど、
業績が悪いってのは別問題なんですよ

そう業績が悪い・・・

最初は赤字の時もあるよねーつって
軽く考えて選考に臨んでたんですけど
っつか本当は結構気になってたんですけど
まさか面接官に業績やばくないっすか?
つって聞けるわけもなく内定頂いたんですけど
もーね、調べれば調べるほど怖い。
いや、もしかしたら
素人目に怖いだけで、実際はそんなに
大変って程じゃないかも!
つって聞きましたとも。
何だったら専門家っぽい人にも聞いた。

したら、全員が全員


「うわぁー、これはすごいなぁー」


「いやー、どないなってんの?」


「これは苦しいやろうなー」


つってね!もう!
もっと気をつかえよ!みたいな
結構なストレートを頂いて
まさかの延長戦に突入したのが
6月の中旬のこと。


俗に言う6月決戦は
降りかかるブラック臭と
選考先の圧迫面接情報なんかで
普通でいいんだ!っつーのを
見つけるだけで困難を極めたものの
6月最後の日。修造チャレンジ面接から
何故か進んだ企業の最終面接。
この日を私の中ではアルマゲドンと呼んでいる。


控え室に通されると、
すっごい爽やかな青年が座ってまして
あなた本当に同い年?みたいな
後光が射すくらいの笑顔で
お疲れ様です!つって
彼は先に面接会場へと案内されたんですけど
面接会場っつーか思いっきり隣の部屋
なんだったら一緒に住んでるなっつーくらいの距離
あ、お隣に回覧板をとか全然言える距離感
まぁ、回覧板は回ってこないんですけど
爽やかボーイの面接がLIVE中継されてきまして


「全国大会でーー」

とか

「留学経験を通してーー」

とか

もー、すげーんですよ!経歴が!!
本当!どう生きてきたらそんな経歴になんの!
あれ?隣りお笑いライブやってたっけ?
あれ?さっきの奴芸人だっけ?
もーね、笑い声が隣の部屋に聞こえてるから
ちょっと全力投球しすぎじゃない??
本当ね、本当にちょっとでいいから
御社への気持ちのほんの少しでいいから
隣で控えてる人の気持ち考えてみてくれないかなー
こっちお通夜みたいになってっから
やる前から負け戦感しか出てねぇから



(・・・ここに落ちたら運命と思おう)



やりきった顔でお先に失礼します。
と去っていく彼を見ながら
(お前は絶対に受かってる)
とエールを送り、ライブ会場の前に立つ。
奴の爆笑を越えてやる!我ここにあり!
(ここでアルマゲドンのテーマお願いします)

ガチャ!!!!



・・・・まぁ、当然
面接官との攻防とか
どんな質問をされたかとか
それにどう答えたかとかウケたかとか
気になってくると思うんですけど
部屋に入った瞬間の
(あ、中尾彬だ・・・)っつー
記憶しか最早思い出せない・・

いや、似すぎだろ!!
って思ってからはもう!
ネクタイが捻れてないかとか
本当に中尾彬なのかとか
何故面接に中尾彬似を持ってきたのかとか
色んなことを考えまして、
んで、この中尾彬が結構切り返してきまして
本当、中尾ゾーン入ってるかな?
っつーくらい打ち返してきまして

どうかなーつって思ってると2日後くらいに
なんかおっけー出たってよつって
わりとフランクに連絡が来たところで
ようやく内定辞退というイベントが
待ちうけてることに気づきました。

あれー?あっちの
内定貰ったのっていつだっけ・・・

続く

答え合わせ

今日は絶対ついてないって思った日には
占いを見るようにしてます。
今日のおひつじ座はー・・・つって
いい結果だったりしても認めない
意地でも悪い結果を探し出す
4位?違う違う違う
7位、、、うん、こんなもんかな


何ならその日ついてないなってことが
書いてあるやつを探す

『今日は振り回される1日になるかも』

あー、分かるわぁー
あれとか絶対そうじゃん~みたいな感じで
後から後から当てはめてく。
んで、7位じゃしゃーねーか!
つって開き直る。
みたいな乙女チックな
現実逃避を最近多用してるんですけども

地球温暖化とかね、テロとか難民とか
貧困とかそういう世界的な悩みに
比べたら本当にもう小さいことなんですけど
なんつーか、そういう大事を成し遂げる前にね
目先の小さな悩みから解決していこう!
足下固めてこうぜ!みたいなメッセージを
このブログを通して伝えてるんだ
ってなことを今思い付きました。


ってなわけでね、
目先の小さな悩みの話なんですけども、
もうねー、一言で言えばゼミが嫌い。
って言葉に尽きるんですけど、
一言で尽きさせないっつーか
なんだったら1クール使って
放送したいくらいのドラマがあるっつーか


うちのゼミはグループで研究するんですけど
もうねー、グループでやってると
色々あるわけですよ
ある時は、遅刻して廊下に呼び出しをくらい
またある時は、賞とか興味がないつって揉め
またまたある時は、自分の家なのに追い出され

研究がしんどいのは
もうそれは仕方ないんです。
論文読むのがしんどいとか発表がめんどい
とかそういう次元の話で悩むのは
納得いくんです。
でもさ、ちょっとほら違うじゃん
悩みの質が明らかに
3番目とか何1つ関係ないじゃん

もうねー、明らかに
対人関係の問題なんですよ
就活でのグループワークなんてね
あんなもんもう2度と会わないですから
こいつ苦手だなって思っても
30分経ったら、はい!さよならー!つって
帰れるんですよ。
ゼミは帰れないんですよ
せいぜいお茶をにごすようにして
いかにうまく立ち回るかしかないんです

こっちが話してる途中にね、いきなり

「うーん、違うな~」

つって、
お前っ、池上彰かよみたいな
否定のされ方したりね、
人の言った意見に

「その話は昨日もしてて~」

「それは、考えてて~」

つって、お前ソクラテスかよ
みたいな返しをしたりね、
いや、お前はそうだけどその子は
初めて聞いたんだからいいじゃん!


あとねあとね、つって言い出したら
本当にきりがないんですけど
そういう小さなことがずっと一緒に
やってると気になってきちゃって


「この班は目的意識が欠けてて~」

「一人一人の担当を~」

つって、手元に組織マネジメントの本を
持って話し出して

「目的は論文で賞をとる!」

つって、まとめにかかった時に

「賞なんかどうでもいい」

とつい言ってしまって
涙目になったあの子を見たのが去年の夏。


真面目で賢い子なんだなーつって
苦手だけど、見習おうとした矢先に
僕の家で同じ班の子と情事を働いたのも去年の夏。

い~つの~こと~だか~♪
思い出してご~らん~♪

あれから、目標の話も出さなくなって
こっちも半ば開き直りで逆に明るく付き合って、
今や、普通に冗談でからかい合う程に
仲良くなったけども、卒論という
大義名分があるからこその関係で
なんだったらゼミ生全員とすら
そういう関係を築いて

最近集まりがありすぎて
とにかく、仕事が終わったら即帰りたい
アフター5は楽しみたい
ちょっともう、皆で買い出し行こうぜ!
みたいな感じとか本当勘弁して

つって、用事がないのに
集まって談笑してるのを避けて
帰ったんですけど、思い返して
(流石に、買い出し拒否はダメだよなー・・・)
って思って、原チャリで追いかけて
逃げたと思ってたとかギリギリ冗談で
許される感じになったのはいいけど
やっぱり集団でいても楽しくなくって


あー、集団が苦手って
苦労するだろうなーつって思いながら
すっごいブルーな気持ちで買い物行ったら
僕の会計の時に、中国の方っぽいお姉さんが
乱入してきて、すっごい店員さんに
何かを訴えてんだけど、たぶん英語なんだけど
それが全っ然分かんなくて

店員さんも研修中の人だったし、
そのお姉さんも何で分かんないの!
みたいな険悪な感じになってきちゃって
それがよりにもよって
僕の会計時にされるっつー
いや、842円払わせてよみたいな
心持ちもあったりして、スルーしてたんだけど
なんか「カップ!カップ!」つってんな
飲むジェスチャーしてんなっつーのを見て、

もしかして紙コップじゃね?
いや、明らかに紙コップじゃん
カップって紙コップだよね?
絶対この人紙コップ探してる!!

言った方がいいかな?でも
こんだけカップつってたら分かるよな
あ、でも店員さんパニクってるし・・・
お姉さんも全然おさまらないし・・・
御用達のスーパーだから店員さんの名前が
山本さんってことも、まだ一ヶ月しか
働いていないってことも知っちゃってるし・・・
何だったらちょっとした後輩のように
成長を見守ってる心持ちなんかもあるし・・・

・・・よし!

結構迷った末に、
待ってろ山本さん!俺に任せろ!つって
売場から紙コップを取ってきて
ほら、これが欲しかったんでしょ?つって
何だったら山本さんにもこれで大丈夫!
つってウィンクして、自信満々に差し出した







「ノーーーーー!!!!!!!」







んで、思いっきり否定された。
えー、この叫びを僕はね一生忘れないと思います。
本当びっくりした。大西ライオンかと思った。

あと、紙コップが思ったよりも
外れてたみたいですっげー色々言われた。
半分以上分かんなかったから
ダメージはさほど受けなかったんだけど
なんかミー、ミー言ってんなって思ってたら
それを後ろのレジから聞いてた山本さんが

あ!!つって
おっけー!おっけー!

つってレジの中から
忘れ物リストを取り出して
ようやくお姉さんもそれよ!それ!つって
お互い納得したのを見て、


(巣立ったな・・・)


つって、紙コップを売場に
返しに言ったんですけど
思いの外レジが混雑しちゃってたのと
彼女の叫びのせいで
本当、痛いくらいの注目を浴びて
あ、どーもお見知りおきをつって

小さい女の子がピーポーピーポー
言いながらカートを走らせてるのを見て
俺を乗せてくれ!って思いながら
リングを後にしました。




本日のおひつじ座 堂々の7位!!

就活 : ばかとハサミ

何回も面接をしてると
落ちる瞬間が分かるようになってくる。
今までは、どっちかなーつって進んでたのが
落ちるレーンに切り替わる瞬間がある。
何だったらドアを開けて顔を見た時に
(これは落ちるな・・)と思う時もたまにある。
エレベーター前まで見送りにくるとか
やたら誉められるとか、
そういった『お祈りフラグ』と
呼ばれるものに比べてもっと確実に分かる。


端から見るとそれは確かに面接なのだけど
会話の中で、面接官が急に真剣な顔になったり、
言葉尻が急に柔らかくなったり、時計見たり、
うなり出したらもう危険信号

切り替わる瞬間は近い。


これ!といった言葉はないけど
こちらが話した内容が
マイナスにまとめられ出したりだとか、

うちの会社は~なんだけどー
なんつって話し出したらもう手遅れである。
1度車線変更されると戻るのは難しく、

だんだんと諭す口調になる面接官の話を
ただ単にぽかーんと聞いて

今後の就職活動の無事を祈られると
チェックメイト


もうさー、たかだか20分くらいの
面接でね、僕の何が分かったの?って
話なんですよ、本当に。
こないだ面接官がいい人過ぎたのか
聞くことがなくなったのか
キャリアセンターかな?ってくらい
就活相談窓口かな?ってくらい
アドバイスを頂いたわけなんですけども
この20分という限られた時間をね
メンタルクリニックに費やしてる場合じゃないから

なんかもう途中から
修造チャレンジかな?っつーくらい
相手も熱がこもってきて
自信を持て!!みたいな
先生!でも、私何にも出来ないんです(泣)
みたいな、悩んでる生徒を救う
GTO的な展開になった挙げ句に
ありがとうございました!!つって
すっきりとした気分で
会社を出た途端に気づいた

あれ?確か面接受けにきたよね?

本当、盲点だった。
今日面接受けに来たという事実をね
忘れそうになりましたから一瞬
あちゃーって感じ
完全に踊らされたわーつって
いや、それを面接終わった後に思い出してる
時点でおかしいんですけど、
それは僕のせいっつうか、この社会のせいっつうか
大学の証明書発行機のボタンが
ややこしい位置に配置されてるせいっつうか


これ、就活生にとっては当たり前なんですけど
ある程度ね、御社の選考が進んでくと
成績証明書と健康診断証明書と卒業見込み証明書
っつー言わば三種の神器を提出しなきゃならなくて
これがなきゃ、トライフォース完成しねぇーぞ
魔王倒せねーよっつー代物なんですけど
そういう大事なアイテムもあれば
何処で使うの?みたいなアイテムも
あるじゃないですか。
マリカーで例えると『羽』みたいな
いや、使いどころによれば!みたいな
あからさまに擁護されてるやつ。
『在学証明書』なんつー名前なんですけどね

はっきり言っていらないんです。
この3年間で使った試しないし
使った人を聞いたこともないし、
大学に在籍してる証明なら
学生証っつーもっと手軽なものがあるし
まぁ、もしかしたらどこかで誰かの
役に立ってるのかな?
お前にはお前の生活があるだろうし、
お互い頑張ろうぜ!つって
あいつもなんか学生証の手前
少女マンガの準主役のように謙虚に出番を待ってるみたいな噂話も聞いたりして


ね、本当噂流したの誰?
発行ボタン見た時の衝撃といったら
三種の神器にちゃっかり乗っかってますから
成績証明、健康証明、在学証明だろ?
みたいな顔して居座ってましたから
思いの外目立ちやがり屋
自分が身を引こうとか一切ない
全力で三角関係に持ち込んでくる

ま、そんなわけでね、
書類提出してくださーいつって
人事のお姉さんの手に1枚ずつ
確認しながら乗せていくんですけど

「まず、卒業見込み証明書で」

つって乗せたんですけど
なんか向こうが固まっちゃってんですね
僕はもう二枚目置こうとしたんですけど
はい。つっー確認が取れなくて
あれ?なんか間違えた?つって見たら

『在学証明書』


もうね、本当冷や汗が出ました。


お前っ!何レギュラー面して座ってんだ!
つって慌てて回収したんですけど
はい!見てない!見てなーい!
あなたの見た書類は悪い夢だったのよ
みたいなスタンスでごまかそうとしたんですけど
わりとがっつり見られちゃって


「在学証明書でしたね・・・」





「・・・・そうでしたね」


そのやり取りで何故かお姉さんが
ツボにはまったらしく、
大笑いしながら問題ないよつって
笑いながら去っていったんですけど



後日、面接がただの修造チャレンジだったのに
次回の選考の案内が来ました。



使いどころによれば使えるから!
今後は僕も『在学証明書』を擁護していきます。

就活 : オカンとボクと、時々、おばん

18卒向けー!とか
就活を振り返って!!とか
最後の学生生活頑張るぜ!!!とか

だんだんとムードが
終わりって感じになってきましたね。
終わってないぞ!って言いたい。
終わった気になるなよ!って言いたい。

いや、前回すげー終わった感じをね
全面的に押し出していったんですけども
何でか未だにスーツ着て電車に乗っちゃってる
グループワークとかやってる
スーツを抱き締めてあげたい
とかもう思わないですよ
何なのこの蒸し暑さ。嫌がらせ?
何このジャケット?
黒とか日光吸収しまくり
蟻じゃないんですよ僕らは
虫眼鏡当てられたら燃えそう

『新卒に必要な能力は??』

つって、グループワークしてたけど
もう!本当にどうでもいいから!
そんなことより、
喋ってる人の下着が思いっきりピンクで
透けちゃってることの方が気になるし、
なんだったらマンションにある
コインランドリーの水が
最近くさい気がするっつー問題の方が
よっぽど生活に関わってくるし
洗ったら沼みたいな臭いになったんですけど
どうしてくれんの?
っつーことの方がよっぽど議論したいし
この段階にきて親が就活に関わってきてるって
ことの方がよっぽど問題なんですよ


そう親。


『もしもし?前言ってたとこ受かったよ』


『本間に?よかったやん』


『ん、たぶんそこに決めるわ』


『ふーん。ま、もう少し頑張ってみたら?
1つ決まって安心したやろうし』


『いや、、、』


『そこでもええけど~。
もっといい所あるかもしれんし』


『もっと上目指しなさい。』



数日後


『もしもし?お婆ちゃん?』


『もっと上を目指し!』



(おかんめ、ばぁさんまで召喚したか・・・)


もうさー!もうさー!!もうさー!!!
上ってなんだよ!!!!
いや、分かるよ誰もが知る大企業でしょ?
それは分かってるけどさ
この段階にきて選考やってる
大手もほとんどないし、
受けて通る確率なんて微々たるものだし、
あなたたちが納得してなくても
私は納得してるしもうー!!

こんなとき
就活生レベルとかあればいいのに。
スカウターとかあって就活生力とか測れたら
きっと奴等もそんなことは言わないだろうし、
面接だってすごい楽になるのに。

『ほう、就活生力 2000ですか』

みたいな

『こいつ、面接の中で就活生力が上がってやがる』

みたいなさ、

『私の就活生力は53万です』

みたいなみたいなさ!


大企業の就活生なんてほとんどフリーザ様ですよ。
ほとんどホッホッ、ホッホッ言ってますよ。
そんなところにね、ヤムチャが行ったって
役に立てないじゃないですか
ヤムチャ帰れよみたいな感じになるじゃないですか
大学受験の時にね、私学行く!って決めた僕に
慶応大学行けなんて言わなかったでしょ?
それが方や就活になるとやれ大企業、有名企業
とか言いますけど、行ける人は限られてるの!


大企業に本当に行きたい!!
って人は大いに頑張ればいいと思うんです。
その企業でしか、出来ないことがあるなら
それは素晴らしいことだし、
やっぱ大手に行きたいってのは、
なんとなくでもほとんどの方が持ってると思うし、



ただね、やりたいことがないってことは
その会社でなければいけないってことが
言えないってことで
それが言えないってことは、大手も
親の説得もくそもないってことで
ってことは、就活を終われないってことで
スーツをいつまでたっても脱げません


Q.
『最終的に何で決めたの??』

A.
『人』


就活を終えた人たちに聞いてみると
ほとんどこの答えが返ってきた。
業界がどうだろうが、業績がどうだろうが
やりたいことがどうだろうが
決めては『人』らしい。


人かぁ・・・・・可も不可もない・・かなぁ




明日実家に帰る。実家にはおばんが来てる。
はぁー、もう家に帰りたくない。

就活 : 羊から狼へ

前回の記事を更新した後くらいに
最終面接で落とされたと思っていた企業から
内定を頂けました。

あんなに終わりたかったのに
いざ終わりが見えると、何というか
あれだけ煩わしかったスーツを
なんか抱き締めてあげたくなるくらい
可愛く思えてきたり
本当にここでいいのか??つって
心の声が問い詰めてきたりして


社内報の去年の新卒の人たちの
インタビュー記事とか見てると

Q、あなたを動物に例えると

A, チーター
目標にたどり着くまで諦めないから

Q, 学生時代で印象に残ってることは?

A, バイトリーダーとして
100人のバイトをまとめあげ(以下略)


みたいなさ、
いや、ごめんね、本当にごめん
僕が悪いんですよ、僕が悪いんですけど

(うわぁ・・・)

って思ってしまうような内容
ばっかだったりで
先輩!って呼べるかな・・・
なんつー不安に苛まれたりしてます。
したら、

A, 猫

家でごろごろしてるから

みたいなくっそ適当な人もいたので
まぁ、大丈夫かなって思います。




で、今まで20を越える
就活の記事を書いてきたんですけど、
本当にまぁ、よくこんなに書くことがあったな!
っつーくらい
今読み返してみると愚痴しか言ってません(笑)
しかも、最初こそ軽いノリで書いてたのが
徐々に黒いものが突出してきまして、
羊なんていう意味の分からない語句まで
登場しまして、文章の内容も段々と
文句から嘆きに変わっていくのは
自分のことながらね、、笑えねーっつーか

そんなんでも、書いてよかったと思います。

中々、外で就活の愚痴って言えないんですよ
最近喋った人?面接官とスーパーの店員
みたいな生活してますし、
どうしても暗い話になるので
友達ともそんなに毎日話せないですし、

で、そんなんで溜まった愚痴を
衝動のまま書いてたんですけど、
ありがたいことに色んな方が読んでくれて
たまに励ましのコメントなんかも
あったりなんかしまして、
何というか、一桁にはさせないよ!
っつー気持ちを、☆から感じたりしまして

ちょっとしたお悩み相談室というか
本当にブログって素敵だなと思いました。


改めて、読んでくださって
ありがとうございます。


今もミシンを動かしている羊や
羊予備軍へのアドバイスなんて
とてもじゃないけど出来ませんが、
最後に一言



あー、働きたくねぇー