クリスマスらしい話がしたい。

基本的には、書くに値しないような
くだらない生活を送ってるんだけど
ある日さ、目覚めるわけ。
これは、書かなきゃいけない。

僕のブログは有り難いことに
色んな人が読んでくれてる。
その中には、チャレンジ精神溢れた人や
とっても暖かい文章を書いてる人もいれば、
10年来の友人なんてのもいたりする。
こうなってくるとブログをどこまで赤裸々に書くか
思い悩んだりもする。



ところで、ものすっげぇ好きな子と
イルミネーション見に行けたらどうしますか??



彼女は大学のサークルの後輩だった。
1年前、新歓の飲み会で


『bukkieeさん、ちゃんと飲んでますかー!?』


なんつー気軽すぎる話しかけ方をされたのが
ファースト・コンタクト。そして

『飲んでる、飲んでる』

なんつって適当にあしらい、
ファースト・コンタクトは終わった。


転機は夏。


私は京都にいるうちに
どうしても五山の送り火が見たかった。
そりゃあもうめちゃめちゃ見たかった。
三条大橋の傍らから北の空を見上げて
夜に浮かぶ「大文字」を見れたら
四年間に渡る私の京都生活も
多少華のあるものになる気がした。
皆そうだと思った。




したら、二人しか集まらなかった。




「お盆なんだから実家帰ってますよー!うふふー」



なんつー、LINEの返信の山に
私は、後悔しても知らねーぞ!と言う旨の
脅迫文を送りつけておいた。
そんなことをしてる私も3年間
同じ事を言ってきたので人のことは言えまい。
精々2年後3年後、私と同じ衝動にかられた所に


「お盆なんだから実家帰ってますよー!うふふー」


などと送りつけられればいい。



ポイッ





自分いれて3人かぁー・・・
五山見に行くのに3人ってどうよ?どうなの?
いや、まー見れないことはないけど
両方そんな仲良くない後輩ってのはどうなの?
大して仲良くない人たちともって
大文字見上げるのって楽しいの?
ここは先輩として、潔く撤退した方が
いいんじゃないの?
大体、三条大橋じゃなくてマンションの屋上って
ロケーションはどうなの?


数日前、人混みを恐れた私は

「うちのマンションの屋上から見えますよ」

っつーもう一人の後輩の甘い誘いに乗っていた。


吉と出るか凶と出るか!
一生見ることないかも!という衝動で
私は決行に踏み切った。



凶だった。



あの、見に行かれた方います?
じゃあ、見に行かれた方々で
当日の京都の空模様言ってみましょうー!



せーのっ!!









どしゃ降り。




せーのっ!!





どしゃ降り。




ワンモアセイ!!





どしゃ降り。




えっと、神様?聞いてました?
僕、これ4年間の集大成なんですけど。
集大成のくせに2人しか集まらなかったけど
そこは大文字の魅力でなんとかなる!
つって来たんですけど。ほんと聞いてました?
どう見てもこれ全力で大文字
消しにきてません?



【速報】
五山送り火雨天決行!



いいよ、もうー!こんな終末の日みたいな
雨量の日に外で大文字なんて
ひとっつも見たくない。
ってかやれんの?嘘でしょ?
湿気るとかのレベルじゃないよこれ、
全力で消火されてるよ?
ってか来んの??


いくら雨天決行たって限度があるわ!
っつー空模様にも関わらず、彼女は来た。
来てしまったなら行かなきゃいけない。


雨はどしゃ降り。
あー、なんかのドラマでこんなシーンあったなー。

「こんな嵐の日に船を出すなんて無茶よ!!」


「事は一刻を争うんだ!!!!」



五山も何時間も燃えてる訳じゃない。
およそ一時間に満たない時間で五山は消えてしまう。
私は後輩のマンションまでかかる15分を計算に入れても余りある待ち合わせ時間を決めていた。


その余りある時間の大半は
駅構内で消化されてしまった。
このままじゃ五山見れないどころか、
駅構内での思い出しか残らない・・・
せっかく来てくれたのに・・・・


「こんな豪雨の中、歩いていくなんて無茶よ!!」


「事は一刻を争うんだ!!!!」




吉と出るか凶と出るか!!
雨の中を進むことにした。





凶だった。







もうね、雨ってレベル越えてた。
川横断してんじゃね?ってくらいの雨量。
五山見に行くのー♪なんて道のりじゃなかった。

五山を見に行くまでにどれ程の犠牲を払ったか。
お前たちの無念はきっと私が!つって
「与えられた使命を全うしに」つって
何らかのロード・オブ・ザを背負ってるっつー感じだった。15分なのに。目的地マンションなのに。


15分の道のりを倍以上の時間をかけて
看破した彼女と私には歴戦の勇者のパーティのような謎の結束感が生まれていた。
後輩のマンションに辿り着く頃とか
本当お互い涙目だったと思う。


「暗いし、雨だし何か出そうだね」つってたら
電灯の灯りの側に髪の長い女が立っていた。


ギョッ!!として私なんて

「うわーー!!!!お化けーーーー!!!!!!」
つって近所迷惑も考えずに叫んだし、

彼女なんか

「ぎゃーーー!!!」つって逃げた。






後輩だった。







雨の中外で待ってくれてたらしい。
いや、お前、もうちょっと場所とかあるだろ・・・



マンションの屋上から見た
「大」の文字はCaps Lookかかってんじゃない?
って程驚くほど小さかったし、
雨の中散々付き合わせたのもあって
帰りにケーキを奢ってあげた。
そこで思いの外盛り上がったのを機に
飲み会に誘うようになり、
ジャズバーへとつながる。

bukkiee.hatenablog.com

ジャズバーだったか二軒目だったか帰りだったか
とにかく、私はまたしても賭けをした。
私は京都にいるうちに、どうしても
ロームのイルミネーションが見たかった。
(以下略)



吉と出るか凶と出るか!!
イルミネーション見に行こうと彼女を誘った。






今度は吉が出た。




「誘うのめんどくさいですし、二人でいいですよ」




こうして、念願の女の子とイルミネーションを
見るというイベントにあやかれた。
その話はまた今度。